砲架の仰起モーメントが一番きついのは浅い仰角の時だよ
だから対策として後発の砲は可変後座長システムを取るわけだ
浅い仰角の時はめいいっぱい退却長を取り、後座衝力を緩和
高仰角の時は地面とのクリアランスもあるしそこまでの退却長が必要無いので縮める
極論した例えだと臼砲や迫撃砲だ
地面が吸収してくれる
埋まる事はあってもひっくり返る方向にモーメントがかかる事はない

こと三八式十五糎榴弾砲が顕著だったのは駐退機の未熟さに加えて野戦重砲の割に脚の短い事にもあると思う
理論上は脚長を長く取り、砲口と駐鋤を結んだ線の角度が小さければ小さいほどかかるモーメントは小さく抑えられる
しかし一方で長い脚はその分衝撃で座屈するわけで、強く作らねばならない
だから結論としては四年式に行き着いたと
見た感じ脚長も伸びてるし後座長も三八式の60センチから伸びて最大1mと直射想定で長くとった三八式野砲並みに確保されている