1990年代は「自称」軍事専門家によるロシア兵器の脅威が誇大喧伝された時代であった
確かに東西ドイツ統一でMiG-29の運動性が素晴らしく更にHMDとR-73を組み合わせたら
F-16が近距離で全く勝てなかった、というのは事実であったが
同時期にボスニアでMiG-29は西側戦闘機に落とされまくっていた

それについて「西側はAWACSで圧倒してるだけ」「AMRAAMが現時点で初物で通用してるだけ。それも6発目で
回避策を作られたらしい」「ボスニアのは輸出用ダウングレード品で本国のは高性能だから」と言われた

あるいは東西のレーダーの探知距離とかをある程度ヲタが色々論評するようになってからも「レーダーなんて
国家予算が付けばいつでも取り換えられる。そうなると機体本来の性能がいいロシア機が有利になるさ」なんて
言われたものだ

実際には、1基あたり数億はするレーダーを交換するのもビンボー軍隊だと容易では無かったのである
ましてやECSのアップデートなんて後回しになってしまう
そういった部分も含めて、アメリカ機優位が続いて行った