>>502
パッシブ音響追尾に対してデコイ使ってるのがポイント。
あの場面での選択肢は3つ

1.面舵で魚雷と正対しつつ潜水艦へ攻撃態勢をとる→デコイより自分が魚雷に近づくからデコイの有効性を減じる
2.直進して魚雷に横腹を向けないようにする→デコイと自分の距離が近すぎ、どちらを追尾してるかわからん
3.取舵で魚雷に背を向ける→魚雷に対してデコイの方が近いから、音響誘導ならデコイに食いつく…はず

パッシブ音響誘導が相手なら3というのは消去法でたどり着く論理的結論なんで、特に雑な回避というわけではない。
問題はデコイに向かうから変針するはずの魚雷が無誘導なので直進し、結果的に衝突コースとなってしまった事。

「けんりゅう」の艦長は3を予測して回避位置へ的確に魚雷を発射、その予測は的確だった。
中国艦の艦長は予測が見事に外れた結果、回避そのものが実は誤りで正解は1だが、無誘導魚雷と気づけなければ1は普通選ばない。

双方とも瞬時に最適と思われる行動を起こす頭脳戦で、今回は「けんりゅう」の艦長が勝ったってだけの話よ。