>>636
BOOOOOOOOOOOOOOOOOM!!
「アイエエエ!?」
轟天の爆音と共に現れた、悪魔のレーシングバイクとして名高いカワサキH2。
その排気音に思わず悲鳴と共にまろび出るハーレー・ボス。
一体何が起こっているのか?

時は少し遡る。
「アナタは少々奥ゆかしくないカスタムをしたハーレーに乗っているので、アイサツしに来てよい」
ナムアミダブツ! これは典型的な高圧的呼び出し文で、アイサツしに行けば
囲んでボーで叩かれた後にケジメ、アイサツしに行かねばその非礼のため
囲んでボーで叩かれた後にケジメという結末が待ち受ける、サツバツ物理メールであった。

これは違法ではないかと思う皆さんもいらっしゃるだろうが、
しかしこの文章は、恐らくは弁護士の手によるものだろう。
極めてギリギリのところで合法性を保っており、実際法的にも問題がなかった。

こうして囲んでボーで叩いてケジメを強いようとしていたのに、一体何故……?
場面は再び現実へと返る。
ジゴクめいたエグゾースト・ノイズの咆哮がハーレー・ボスを威圧すると共に、
高温排気がハーレー・ボスの自宅を焦がす!

BOOOOOOOOOOOOOOOM!!
「アイエエエエエ!!」
ウェルダン! 既に玄関はカーボンめいて黒く焼きあがっている!

「ナンデ!? レーサーバイクナンデ!?」
「ドーモ、ハーレー・ボス=サン。私はアイサツに来た新入りの者です。
このバイクはカワサキH2。私の営業車両です」