ttps://mainichi.jp/articles/20190526/k00/00m/030/120000c
天安門事件から来月4日で30年 習近平指導部、草の根運動さえ封じ込め 左派学生失踪も
北京で民主化を求める学生らが中国軍に武力鎮圧された天安門事件から6月4日で30年を迎える。
習近平指導部は社会の安定を最優先。共産党の枠外での活動は許されず、社会主義を信奉する左派学生が突然に行方知れずになっていた。
4月29日朝、北京大の左派サークル「マルクス主義研究会」の邱占萱(きゅうせんけん)元会長ら5人の北京大生が、北京郊外の工業団地で失踪した。
「親愛なる同志よ。あなたがこの文章を読む時、私は捕らわれの身となっているだろう」。邱さんは不測の事態に備え、仲間に声明文を託していた。
インターネットに文章を公表した左派学生グループによると、5人は同28日、「真の労働者階級の中で働いてみたい」と夜勤作業を体験するため工業区に来たばかりだった。仕事が終わった翌29日午前8時過ぎ、仲間との連絡が途絶えた。
5人は失踪する前、治安関係者とみられる数人に尾行されていると伝えていた。
毎日新聞社は関係当局に問い合わせたが、回答は届いていない。