>>9
これ、日立はフィンメッカニカからその傘下にあった鉄道車両メーカーの
アンサルドブレダ社の株を買ったのですが、このときに鉄道信号システムの
アンサルドSTS社の株式についても、フィンメッカニカ保有分を買っているのです。
STSの株については、フィンメッカニカはもともと40%分しか持っていませんので、
全部買っても完全子会社というわけにはいかないのです。

国策企業フィンメッカニカとしては、車両開発の大失敗で破たん寸前の
アンサルドブレダ社を何とソフトランディングさせようと、
このままイタリアで事業を続けてくれることと、従業員を継続雇用してくれることを条件に
引き受け手を探していました。
ところが、そんな条件をそのまま飲んでくれるとこなんてありませんから、
虎の子の高収益優良企業のSTSの株式持ち分もセットで何とか・・・と
日立に引き受けてもらっていたわけです。