弥生人骨、予想覆し「渡来系」大半…鳥取の遺跡
https://www.yomiuri.co.jp/culture/20181118-OYT1T50055.html
(前略)
篠田副館長によると、九州北部の遺跡から出土した弥生前期の人骨の分析では、在来
の縄文系と渡来系の遺伝子が見つかった。当時の人が両方の祖先を持っていたことを
示しており、青谷上寺地遺跡の人骨についても、両方の遺伝子が検出されると予想し
ていたという。
しかし、今回DNAを抽出した人骨32点のうち、31点が渡来系で、縄文系は1点
だけ。DNAの型は29種類に分かれ、血縁関係がほとんどないことも分かった。
青谷は遺跡の発掘調査から、大陸などとの交易拠点だったと考えられており、分析か
らも、多くの渡来人が入ってきて、交易で栄えていたことがうかがえるという。
また、従来の研究では、稲作の普及や定住生活の広がりに伴って弥生後期には日本人
の中に渡来系と縄文系が交ざっていたと考えられていた。しかし、今回の調査結果は
定説に当てはまらず、篠田副館長は「これまでの説について発展的に考える契機にな
る」と述べた。
(後略)

交易拠点で死んだ外来人の埋葬地ということか。