シュベツォフ ASh-82は排気量41リッターで1850馬力とスペックから言えば良さそうだが
空冷エンジンは軽いという常識と異なり重かった。900キロもあった
また悪いことにソ連の液冷エンジンはイスパノ・スイザでこれが異様に軽い

ヤゴヴレフはヤクーク戦闘機シリーズに「牛のように重いエンジンは無用」と暴言を吐き
採用を拒否した
つまり5式のように空気抵抗が増える代わりに軽量になる、という空冷換装ではなく
空気抵抗が増した上に重くなる運動性は低下してしまう(多少馬力が増えた)

またラボーチキン戦闘機シリーズに採用されたもののパワーアップしていく上において
1800馬力が限界で、これ以上にすると壊れるとわかり
他国のように1900馬力はのぞめない、ということもはっきりした

つまり金星やBMWとくらべてまったく方向性が異なるエンジンでどちらかと言うと古い設計で
重く大きくさらにパワーアップに耐えないというややダメな空冷エンジンだった