マクロン大統領、燃料税引き上げ断念。
しかし、「富裕税復活を!」と粘る黄色いベスト
https://news.yahoo.co.jp/byline/puradonatsuki/20181206-00106726/
(前略)
>この週末、私が暮らしているような庶民的な場所はいつもと同じだったが、
>凱旋門近く、また、ブルジョワジーの住む16区、ラグジュアリーブランドの店が並ぶシャンゼリゼ通りなどで
>車が燃やされ、店舗が壊された。
(中略)
>あまりの激しさに、5日夜、マクロン政権は、「国を危険な状態に陥れる税制は執行できない」とし、
>2019年の燃料税値上げを断念すると発表した。
>電気代値上げと車検の厳格化については6ヶ月間の猶予期間をとる予定だ。

>ところが、黄色いベスト側は、今のところ
>「そんな譲歩はパンくずみたいなもの。こっちはバゲット一本くれって言ってるんだ!」と。
>これまでほどではないかもしれないが、デモの続行が予想されている。
(中略)

>もとはと言えば、黄色いベスト運動は、大都市で仕事をしているが、
>家賃や地価の高さゆえに周縁地域に暮らさざるを得ない中産階級の人々の不満が発端だった。

>例えば、パリ市内の不動産価格は年々、確実に上昇している。
>現在、不動産を買うとすれば1m2あたり平均10000ユーロ(約128万円)、
>借家するとなると、薄暗いジメジメしたワンルームでも最低600ユーロ(7万7千円)はする。
>若い時はそれでも良いかもしれないが、家庭を築くとなるとそうはいかない。
>より広く安い物件を求め、人々は周縁地域に引っ越す。

>しかし、都市周縁地域では、地価は割安だが公共交通が発達していない。
>仕事に行くのに車は必需品で、中産階級とはいえど、ガソリン代の出費にあえぐ。
(中略)


もちろん、燃料税引き上げ政策は、地球温暖化対策強化を目的にしたものだった。ところが、黄色いベスト運動の人々の言い分はといえば、「エコロジーなんてブルジョアの言うこと。こっちは、月末が苦しんだから、まずは食わせてくれ!」なのだ。