日産 不記載の“ゴーン前会長報酬”91億円余を決算計上へ
2019年2月5日 5時17分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190205/k10011803721000.html

カルロス・ゴーン前会長の報酬をめぐる事件を受けて、日産自動車は有価証券報告書に記載していない91億円余りを
報酬と確定して今年度の決算にまとめて計上する方針を固めました。日産としては会計上の処理を急ぐ考えですが、
ゴーン前会長は報酬として正式には決まっていなかったと主張していて、両者の主張が対立することになります。

日産のカルロス・ゴーン前会長はみずからの報酬を有価証券報告書に平成26年度までの5年間、48億円余り少なく
記載したとして金融商品取引法違反の罪で起訴されたほか、直近の3年間についても42億円余り少なく記載したとして、
追起訴されています。

また、この事件では法人としての日産も起訴されています。関係者によりますとこの事件を受けて、日産は、
ゴーン前会長の報酬を確定するとして、来週発表する今年度の第3四半期決算に合わせて91億円余りをまとめて
計上する方針を固めたことがわかりました。

また日産は、これに伴って、有価証券報告書を8年分、さかのぼって訂正する方向で検討しているということで、
ゴーン前会長への報酬の会計上の処理を急ぎたい考えです。

しかし、ゴーン前会長は、この91億円余りについて、報酬として正式には決まっていなかったと主張していて、
日産と主張が対立することになります。

ただ日産は、内部調査の結果を踏まえてゴーン前会長に損害賠償を請求する方向で、今回、新たに計上する報酬の
扱いについては今後、さらに検討する見通しです。
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ゴーン容疑者の外堀が着々と埋められていく・・・