1930年代に単発レシプロ戦闘機が旋回性能の悪化を代償に単葉化・高速化する途上で
日本においては新世代の戦闘機の評価時に
・九六式艦戦、九七式戦→前任の複葉戦闘機の方が格闘戦に強いのではないか?
・零戦、一式戦→前任の九六式・九七式の方が格闘戦に強いのではないか?
など「格闘戦至上主義・軽戦至上主義か、そこからの脱却か」を巡り、パイロットと空戦理論家と技術者で激論が交わされ
模擬空戦で新型の高速戦闘機の強さを実証し反対派を論破するなどして、漸進的に高速戦闘機化して行きました

しかし欧米列強では、パイロットが格闘戦に拘り続けた事で有名なイタリアを除けば
高速戦闘機化に旧来の軽戦至上主義者が反発し、それによって足踏みしたという話は聞いた事が無く
あっさりと高速戦闘機に移行したかのようなイメージを(私は)持っています

イタリア以外の欧米列強はこのイメージ通り、滞りなく高速戦闘機化に進んだのでしょうか
それとも私の知識不足なだけで、それらの国でも
根強く軽戦至上主義を信じる派閥の反発や、それによる遅れはあったのでしょうか