>>908
ごく普通にやります
>水上艦艇を捜索するために哨戒機を飛ばす

水上艦艇のレーダーは「水平線の向こう」は見えないから、可能な限り「遠くの水平線が見える」存在、つまりは高度のある場所からレーダーで捜索できる哨戒機は、遠距離目標探知するには絶対的に有利になる。

偵察衛星は決まった時間に決まった場所の上空を通過していくだけなので、そのタイミングが合わなければ何も見つけられない。
港や基地を定期観測することはできるけど、リアルタイムに洋上を移動している艦隊を発見・追跡監視することはまず無理。


かつてソビエトは大量の人工衛星を軌道上に投入して地球の海のかなりの範囲を定期的に、それも高い頻度で監視できる「レゲンダ」ってシステムを構築した。
でも大量の人工衛星とそれを維持するためのロケットが必要だった上に、衛星に搭載した高出力のレーダーの電源として原子力電池が必要で、大量のロケット&大型で複雑で高価な人工衛星が必要だったため、軍事予算を激しく圧迫した。

フォークランド戦争のときにはイギリス艦隊を開戦後に出港してから停戦後に帰港するまでほぼ完璧に追尾できていたとされ、そこまでやっただけの価値はあったようだけど、しかしカネが・・・ということで、冷戦絶頂期のソビエトでもなければ運用できないシステムだろう。