>>801
> アメリカが104使わなかったのは機体が小さくて当時のアメリカの迎撃システムとリンクできなかったからだよ

それは航空防衛軍団ADCに配備されたF-104Aがアメリカ自慢の半自動防空システムSAGEとリンクできず早期退役を余儀なくされたという件ね。
この件に関してはWikipediaにもある通り、F-102Aが搭載していたリンク装置ならば実はF-104Aにも搭載できた。
(流石にアメリカ空軍の究極のインターセプター専用機F-106A用のMA-1は無理)

だから、ADCのF-104Aが早期退役させられた理由は別にある。その理由は火力が貧弱過ぎたからだ。
何しろ大挙して襲来するであろうソ連の戦略爆撃機の大群に対して炸薬量の少ないサイドワインダー4発では、熊の大群が襲い掛かって来るのに蚊かせいぜいミツバチが反撃するようなもの。
なので防空には使えんということで早々にお引き取り願ったというわけだ。

しかしアメリカ空軍でのF-104配備はそれとは別に戦術航空軍団TACにF-104Cがあり、ベトナム戦にも試験的に送り込まれたが
迷い込んだチャイナ領空でMiG-19なんて当時でさえ既に骨董品だったのをコピペしたチャイナのJ-6に軽く返り討ちにされて戦果もなく早々に撤退。
そして戦闘爆撃機としては搭載量が少なすぎるということで、やはり早期退役の憂き目をみたというわけだ。

A型とC型との違いがあるとはいえ、そもそも迎撃戦闘機としてすら搭載量が少なすぎて失格の烙印を押されたF-104がより大きな搭載量の必要な戦闘爆撃機で使えると思う方が不思議なのだが。
まあ昼間専用=目視専用の制空戦闘機としてならワンチャンで使えるかも、と妄想したのかも知れないね。

実際、F-104の場合、翼面荷重は大きいが余剰推力は大きかったから、E-M理論に従えば、この大きな余剰推力を上手く活用する機動をすればそれなりに良好な空戦機動を行える
飛行エンベロープ領域(速度・高度の組み合わせ)はあった筈なので、馬鹿とハサミは使い様ではないが、翼面荷重の大きなF-104も上手に使う名人パイロットならば目視専用の制空戦闘機としては使えたはず
(巧みな囮戦術と組み合わせて、F-104Jでアメリカ空軍のF-15Cから撃墜判定をゲットしたロック岩崎さんなんてのは、その名人の例)。