10式の付加装甲については、さらに解説があるよ。

10式戦車の正面装甲は、開発中の2010年までに存在するあらゆるKE弾に抗堪するという
開発者側のコメントがあるので、各国の第三世代MBT以上の防護力があると
考えられるけれども。
側面装甲については、そうではないっぽい。

http://blog.livedoor.jp/wispywood2344/archives/55605474.html
 90式戦車を含む第三世代主力戦車は素の状態の側面装甲でも機関砲弾に耐えられる程度の
 耐弾性を有していますが、10式戦車は輸送形態での重量を削減するため素の状態の装甲ではなく
 付加装甲U型で対処しています。
 最近の列国の第三世代主力戦車は機関砲に耐えられる側面装甲の上にさらに爆発反応装甲を装備
 するようになってきており、10式戦車でこれと同等の防護力を確保しようとすると付加装甲T型と
 U型を同じ場所に重ねて装着する必要がありますが、それが可能かどうかは不明であるため、
 側面の直接防護力には不安が残ります。

 [2017/10/10追記]
 「試作品設計書(装甲部)」のp.2の記述は、側面の直接防護力は機関砲弾とHEAT弾のいずれかに
 対処できることが要求されていると解釈できるので、同時にその両方に対処できるようには
 なっていないと思われます。

ちなみに側面装甲がタンデム弾頭に抗堪できないというのは、M1戦車も同様で、
イラク戦争で砲塔側面をRPG-29に撃ち抜かれて、その対策であるTUSK II(Tank Urban Survival Kit)では、
爆発反応装甲を二重に取り付けてタンデム弾頭に対応したそうな。

10式戦車は、最大48トンの重量制限の中では、付加装甲をさらに増強するのは難しいみたいね。