>>486
>Qその1:その資料に「C-130の耐用年数」つまり、「C-130の耐用年数は○○○○○時間」
>という表記はある?
>Qその2:「24,000EBHで顕著に高まる」という「亀裂」の発生の原因は何?

米軍の航空機の整備は、シンプルな飛行時間ではなくEBH(Equivalent Baseline Hours)を
単位として行われてますね。
EBHとは、飛行時間の亜種ですが、機体に大きな負荷がかかる戦術飛行を行った場合は、
その飛行時間を数倍に換算して足していく数値、ということですね。
(自衛隊の整備では、EBHは使用されていないのですか?)

C-130の主翼の亀裂の発生原因は、飛行時間の増加に伴う金属疲労です。

米軍の整備の資料から、要約してみると。
http://www.asipcon.com/proceedings/proceedings_2007/2007_PDFs/Tues_1015_Christiansen.pdf
 ベトナム戦争でC-130Eが運用されて、少ない飛行時間であっても「center wing」に
 亀裂が顕著に発生した。そのため、新設計の主翼への換装が行われた。新設計の主翼の
 運用寿命の目標は、ベトナム戦争での運用方法においては1万飛行時間。EBHに換算すると
 2万7千EBHとされた。

 新設計の主翼の運用寿命は、90年代までの継続的な検査の結果、6万EBHと決定された。
 しかし2003年頃から予想よりも早く主翼の亀裂が発見されるようになった。

 2005年における運用方針は、3万8千EBHで飛行に制限をかけ、4万5千EBHで飛行停止とする。
 飛行停止後は、退役させるか、「center wing」を換装する。

先に貼ったこの資料では、2万4千EBHを境として、検査の間隔を短縮する、となってます。
http://www.asipcon.com/proceedings/proceedings_2007/2007_PDFs/Weds_0830_McElwain.pdf

亀裂が発見されているのは主翼中央部分だけなので、そこを交換すれば、機体全体の寿命は
設定されていないようですね。