>西側の作戦術とロシア側の作戦術の認識

この元凶は実はモルトケ
政治と軍事を明確に分離させた張本人

結果、西側はその政軍関係をシビリアン統制と共に正しいものとして発展していきましたが…
(本来の理由は政治に横やりを入れられたくなかったからですが…)

同じモルトケを始祖としておきながら、ソ連はその政治体制の為に、政軍関係が癒着しており
赤軍は党の軍隊として多分に両者が政治的に密接な一体化をしていました。

これは従来、西側からみれば制度の未発達、弱点、非民主主義などと非難されてきたのですが…
実は、この密接化が政治戦略と軍事戦略の融合を果たし、それが作戦術として戦略次元-作戦次元-戦術次元として繋がれてた訳です。

なので西側の分断思考では、西側作戦術の外側(しかし東側作戦術の内側)であるハイブリッド戦争は当初理解の範囲外にあった訳です。
なので、ここ数年、それをようやく認識した米軍が右往左往しているわけです。

MDBやMDOだけで簡単に問題が解決できたと思うなよww
(だからMDBからMDOの変革も一気に進めず、現在はMDO1.5という暫定的なドクトリンとされています)
(つまり・・・MDBを1年後にMBOに変革すると言って、MBDじゃダメという認識ができたものの、その問題を解決できる完全なMDOを宣言した期間内に作れなかったという事です)

MDOを完成版とか、すごいモノだ!とか革新だ!とか上げ奉るのはアホの証明
そういうのは完成版が発表されてからじゃないと評価は出来ません。