軍の人間では思いつかないような「未来の脅威」を想定するため、
フランス陸軍が4〜5人のSF作家を雇い入れたことが判明しました。
未来にはどのようなテクノロジーが使われ、軍の戦略にテクノロジーが
どう影響するかといった点を想定したSF作家のシナリオは
「トップシークレット」の扱いとなっています。

2018年にフランスでは、人工知能(AI)やサイバーセキュリティの研究を行う
国防イノベーション庁(Defence Innovation Agency)が設立されました。
この国防イノベーション庁の報告によると、フランス陸軍が新たにSF作家による
「Red Team」を結成したとのこと。

Red Teamは4〜5人のSF作家で構成され、軍の人間では考えつかない
「混乱のシナリオ」を想定する役目を担っているそうです。
SF作家たちの考えたシナリオは悪意ある集団との戦いにおいて重要になるため、
トップシークレットの扱いを受けています。

同様の試みが行われたことはこれまでにもあります。
たとえばレーガン政権下で作家のラリー・ニーヴンとジェリー・パーネルは
宇宙政策に関する警察市民会議を設立しました。

また911事件の後にペンタゴンはSF作家を雇い入れ、国防のブレインストーミングに
加えたこともあります。

https://i.gzn.jp/img/2019/07/26/france-military-science-fiction/00.jpg
https://gigazine.net/news/20190726-france-military-science-fiction/