・そもそも89式が開発されたのは冷戦真っ只中、大規模侵攻に対して待ち伏せ攻撃で敵に先んじてセレクターを操作する時間がある想定
・当時の武器輸出三原則、AR180のテロ活動への流用発覚から、当初から輸出は想定されていなかった筈(自衛隊専用小銃)
・各ポジション90度間隔なので暗所でも指で触ってポジションを確認できる(AR15系も同様)、HKのように各ポジションの間隔が狭いとそれは難しい
・「アレ3タ」パターン(AKも同様のアレタ配置)は、フルオート多用する想定から(開発手記、二脚、制退器がそれを裏付ける)
という訳で1989年当時の判断としては防衛省側も豊和側も何の問題もない

・湾岸戦争で自衛隊を派遣しなかったことから強く批判され、その後海外出張するようになった(大きな情勢の変化)
・正規軍同士ではなく対テロ作戦が増え、元来89式が想定していなかったCQB等が任務に追加された(大きな情勢の変化)
・CQB等ではセレクターが問題になるが、そもそも自衛隊には予算が無いし、予算があったとしてもセレクターだけの問題で新規の小銃の調達するより外にいくらでも優先度の高い事柄がある
だから現場が文句を言っているというだけの話だろう

・セレクターだけの為に小銃全部入れ替えなんかやったらそれこそ血税の無駄遣いと叩かれまくる
・改修にしろ全数改修しない場合は改修前と改修後のものが混在して現場が混乱するし、全数改修するとそれなりの金額になってしまう
という訳で金の問題だね