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大量破壊兵器としてのフッ化水素の用途

・ウラン濃縮に使う
　ウランの濃縮はウランを気体にして遠心分離器にかけて、ウラン235の同位体比を高める
　ウランの気体は六フッ化ウラン（SF6）しかない
　六フッ化ウランは二酸化ウラン（イエローケーキ）にフッ化水をを反応させて作る
　この時に使うフッ化水素は高純度でなければならない
　純度が低いと濃縮が失敗する
　半導体の先進プロセスに使う超高純度フッ化水素は、ウラン濃縮に最適である

・ロケットの酸化剤
　ノドン系のロケットの酸化剤には赤煙硝酸が使われる
　硝酸は機体のアルミ合金などを腐食させるので酸化抑制剤が添加される
　抑制剤としてはフッ化水素を使う
　抑制剤を添加した赤煙硝酸を不活性赤煙硝酸と呼び、何カ月もタンク内に入れておくことが可能になる