林地荒廃現象からみた朝鮮半島南部の歴史的地域構造
ttp://hist-geo.jp/img/archive/004_127.pdf
半島の農業生産形態について調べてたらド古い資料に行き当たったが、なかなか面白い。

半島において平野の農民は税から逃れるために「山地に逃散」し、そこにおいて火田、すなわち焼き畑をもって生計を立てようとするが
その焼き畑によって山地の植生が荒廃して禿げ山となり、保水力を失った山地から流れ下る川は土砂まみれの濁流と化して平野部を襲い、
平野部の農業生産力がさらに落ちることによって農民が山地に逃げて焼き畑を行うという地獄めいたスパイラルが成立してんのな。

半島の中央政府がろくに機能していないため農民の逃散を防ぐことができず、
目の行き届かない山地に住み着いたもと農民がばらばらに火を付けるため延焼が制御できず、
ちょっとでも植生が回復したらすぐに燃やして焼き畑作ろうとするため禿げ山状態が持続し治水ができない。

……つまるところ、禿げ山も農業生産力が異常に低いのも半島に住んでる生物の自業自得じゃねーのかこれは。