「アフリカ以外で最古の現生人類発見」に異論百出 | ナショナルジオグラフィック
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/19/071800417

>すると、1つめの驚くべき発見があった。小さな破片の方は後頭部で、現生人類にそっくりだったのだ。
これほど大胆な結論を導くのに、この破片は証拠として小さすぎるように思える。だが、後頭部には
ホモ・サピエンスを他のヒト族(ホミニン)とを区別する特徴がいくつも含まれている。米ニュー
ヨーク市立大学の古人類学者エリック・デルソン氏は、あごの骨と同じくらい後頭部は特徴的だと語る。


>「そう主張するには、顔の骨が必要です」と、アルスアガ氏は言う。
2014年、アルスアガ氏のチームはスペインの洞窟シマ・デ・ロス・ウエソス(「骨の採掘坑」という
意味)で発見された43万年前の頭骨を分析し、顔はネアンデルタール人だが、ネアンデルタール人に
特徴的な細長い後頭部はなかったと発表した。おそらく、アピディマの頭骨も同様に、初期のネアン
デルタール人だったのではないかと、アルスアガ氏は考えている。今回の論文の著者らもその可能性は
認めているものの、アピディマの化石はシマ・デ・ロス・ウエソスの頭骨や同じ年代の他のネアン
デルタール人の骨とも違うと記している。


>しかし、バークレー地質年代学センターのウォーレン・シャープ氏は小さな破片の古い年代には
同意できず、結論を出すのに使用されたデータは「不正確でまとまりがない」とコメントした。
また、次に最古とされるイスラエルで見つかったホモ・サピエンスの年代にしても、7万年よりも
古いということはないはずだとしている。


そりゃ、何万年何十万年も年代が開いていりゃ、骨の特徴も変わってくるわなあ。個体差もあるだろうし。