1つ目は、中国に次いでインドを解放して仲間に引き入れ、ドイツはトルコと手を組み、ヨーロッパとアジアを結ぶシーレーンであるスエズ運河を押さえる作戦である。

 辻は〈日本一国でこの戦争に勝てると信じた人たちは、世界が数個の連合国家集団に向かいつつあるの大勢さえ見透かし得ず〉とも述べていて、国家連合を形成できなかったことも敗因としている。

 2つ目は、日ソ不可侵条約を破棄してソ連を攻撃するという作戦だ。

「ドイツがソ連に侵攻したときに、日本も日ソ不可侵条約を破棄し、ソ連を東西から挟み討ちにすべきだったと言っている。そうすれば、ソ連の戦力は分断され、スターリングラードもレニングラードも陥落したかもしれないということです。

 イギリスのチャーチル首相も戦後に出版した『第二次大戦回顧録』で、ドイツがソ連に侵攻したときに、日本が北進せず、南進したのが最大の幸運だったと述べていて、辻の主張と一致します」(福井教授)

 辻が敗因として挙げているものは他にもある。

〈さんざん言論を弾圧封鎖した後にはただ上級軍人の驕慢と低能なる官僚の独善とがあった〉と、軍幹部と官僚が無能であったと罵り、〈科学の水準低く工業力薄弱であったことである〉と科学振興の失敗を挙げ、〈食糧問題は敗戦の根本原因〉と農村軽視の政策を批判している。

 こうした辻の指摘は、戦後時を置いて研究者たちが日本軍の敗因を分析したベストセラー『失敗の本質』の記述と重なる。作戦を立案した参謀自身が、はるかに先駆けて同様の分析をしていたということになる。
https://www.news-postseven.com/archives/20190723_1415757.html

そら対米開戦が失敗なのは誰にでも分かるし明らかなことだろ
じゃあ他にどうしようかって言われてもどうしようもなくね?
当時の技術でソ連に侵攻しても石油もなんも手に入らんやろうし…
重慶油田だって当時の技術では採掘不可能だったわけだしなー