Coretex-A77ではデコード幅はA76と同じ4-wayのままです。
キャッシュからのフェッチ幅やデコーダー増強によるトランジスタや消費電力増を嫌ったと見られます。
替わりというのもなんですが、MacroOPキャッシュ(L0)を追加してディスパッチに渡す量を従来の4より6と増やしています。
バックエンドもALUとBranchが増えてAGUとStoreが分離されました。
L0は繰り返し動作に強いがそうでないと弱い特性があるので、実際の利用ではここまで性能は出ないかもしれません。
バックエンド増強(特にALU)は底力にダイレクトに効きます。

x86の様に入れられる技術は全部注ぎ込んででも性能上げるのと違い、Armがライセンスするコアなので制限内で工夫しているなと感心します。
根本的なスタンスが違うのでx86がコンパクトさと省電力で争うのは厳しいものがあります。
逆にこのスタンスでArm純正がx86に性能で追いつくという事も厳しいでしょう。
Exynos M4やLightningは両者の中間的スタンスで、どちらもハイパフォーマンスにかなりの色気を見せています。
LightningはArm Macも本気で考えてるのかなと思うほどリッチです。

どうでもいい話。
A13 Bionicのマルチ性能がどうも妙です。
Lightningは2機しかないのでiOSではThunder*4も同時稼働するのかも。