JAXAのロケットと空自の戦闘機はアナロジカルなところがある

機体
H-I    F-1
H-II    F-2
H-3    F-3

エンジン
LE3    F3
LE5    XF5
LE7    F7
LE8  
LE9    XF9
LE11   XF11 (New!)

LE11はいまのところ構想だけ
http://archive.md/YRRUD#selection-293.0-297.278
第2段には当初、新型のエンジンを開発して使用する構想だった。
一部の文書では「LE-11」とも記載されていたが、これは中止となり、
従来のLE-5Bエンジンを改良して使うことになった。
最新型のLE-5BエンジンはLE-5B-2と呼ばれているが、H3ロケットに使用するバージョンがLE-5B-3になるのか、
LE-5Cになるのかは明らかでない。LE-11エンジンは推力28t程度で、推力14tのLE-5Bエンジンをちょうど
2倍に拡大したような計画だった。H3ロケットの第1段はH-IIAロケットの2倍程度に大型化するため、
第2段も大型化したい。しかし、LE-9エンジンとLE-11エンジンという、2種類のエンジンを同時に
新規開発するのは日本では過去に例がない。JAXAやメーカーの人材を2チームに分けて同時に進めるのは
負担が大きいし、開発費もかさむ。2014年度一杯かかっても検討が終わらなかったためか、
2015年4月9日の文部科学省発表資料でも、第2段エンジンの機種や基数は明確にされていなかった。
最終的にH3ロケットの第2段はLE-5Bエンジン改良型を1基装着すると決定され、推力は14tのままとされた。
LE-11エンジンと比べて、第2段の推力は半減だ。
LE-11エンジンは実機エンジン開発に着手する直前まで研究が進んでいたので、
LE-9エンジンの完成後にあらためてLE-11エンジンを開発し、第2段タンクを大型化して推進剤を増量すれば、
第1段はそのままで衛星搭載能力をアップすることもできる。