前スレ978

儒学については漢(前漢)の宣帝が儒教と法家の関係について面白い事を言っててな。
曰く

「漢王朝では昔から覇道[法家]・王道[儒家]のよいところを取捨選択している。儒教だけに価値を認め、儒教の理想である周の政治に戻すなどということがどうしてできよう。
そのうえ、半可通の儒者どもは時局に合わせてものを考えず、常に「昔はよかった、今はよくない」などと言い、理想と現実の区別がつかず、政治に何が必要かもわからない。
そんな連中にどうして政治を任せることができよう。漢王朝を衰退させる者は皇太子をおいてほかにはいない」
って事を言っている。
(この件で真剣に廃嫡を考えた程度には厳しく「説諭」されている)。

因みに宣帝は巫蟲の乱で最後に殺された戻太子劉拠の肉親最後の生き残り(直系の孫にあたる)で、
小さい頃は牢屋で育てられた。

既に紀元前の状態で儒学の復古傾向は問題視されていた、って事だな。