ヤシの実を採取中にヤシの実を落としてしまい、それが下を通りかかった男性に当たって
その男性は死亡した。
犯人を裁く法廷では、遺族である妻に対して慰謝料を受け取っての和解が勧められるも、
夫を亡くした妻は犯人の死を執拗に要求した。

説得を諦めた裁判官は妻に対してこう告げる。

「よろしい。君が被告を殺すことを認めよう。ただし被告と同じようにヤシの木に上り、木の上
からヤシの実を当てて殺すのだ」


「目には目を・ハンムラビ法典の運用と実際」民明書房刊