【軍事ワールド】米軍が「限界」 脅威に対処する能力が瀬戸際に 
https://www.sankei.com/premium/news/191112/prm1911120007-n1.html
さらに問題なのは海軍だ。前年同様「限界」だが、内容は厳しい。まず艦艇の数で、
「中国海軍300隻と(海軍同様の装備を持つ)175隻の中国沿岸警備隊」(米国海軍協会)に対し
米海軍は290隻。トランプ政権は「2030年代までに海軍の保有艦艇を355隻に増やす」
との構想を持っている。一部には予算面から、この構想の無謀さを指摘する声があるが、
本当の問題は355という数字をクリアすることではなく、艦艇の運用面、いわばクリアした後にある。

海軍艦艇は整備と修理や改修、耐用年数延長工事や性能アップのため、
定期的にドック入りして「改善」を行う必要がある。一般的に、全艦艇の3分の1はこうした
「整備中」にあり、訓練中も含めれば、即時に戦闘行動に投入できるのは半数程度とされる。
だが米海軍には、大型艦艇に対応するドックが足りないのだ。全長300メートルを超える
原子力空母ともなれば、ドック入りしなければならないのに他の艦船が入渠(にゅうきょ)しているため、
順番待ちが生じている状態だ。
しかも空母に限らず米海軍艦艇がドック入りした際の整備の工期は、予定を大幅に超える事態が
頻発しているという。
過去の軍事予算削減が響き、ドックも足りず、整備できる人間の数も足りない。こんな状況でなお
艦艇数を増やしても、整備や修理待ちの列が長くなるだけだ。また原子力空母の多くが建造後
20年が経つということに代表される、各種艦艇の老朽化、さらには新型艦の不足も海軍を悩ませる。
報告書では「資金不足と利用可能な造船所の一般的な不足により、艦艇のメンテナンスが
大幅に滞り、配備可能な船舶と乗組員に追加の負担がかかっている」と指摘する。
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だからって日本のドックは使うなよ。横須賀ドックを返せ