「! 化物…?」
「そうだ、化物だ。ではこの化物と対峙するお前は何だ?」
「己が何者であるか。その哲学的問いに答えるには、このアーカイヴにアクセスする必要がある」
「何?」
「見るが良い。私が編纂したホルスタイン文書の全てを」
「なッ…!」

(嵐の中、ホルボトルを解き放つ光景)
(フィギュアをケツに挿入する光景)
(公園で脱糞する光景)
(上司の居る飲み会で全裸マルマルモリモリを開陳する光景)
(雨の日に見かけた幼女に欲情して路上で射精する光景)

「どうだ。化物」
「ありえない、何かの間違いではないのか?」
「そうかも知れないし、そうでないかも知れない」
「そのような真似をする人間が居るものか」
「だが、居るかもしれない。お前はそれを見てしまった。お前は知ってしまった。故に、その『可能性』だけで十分だ」