800kg徹甲爆弾の甲鈑種がある程度わかっている貫通力については、

1.九九式500kg徹甲爆弾の場合
対ドイツ製輸入150mm甲鈑 均衡撃速225m/s 投下高度2,500mと判定

2.二式800kg徹甲爆弾の場合
対ドイツ輸入150mm甲鈑と思われる 均衡撃速228m/s 投下高度2,600m

3.対150mmMNC甲鈑 撃速338.6m/sで貫通し8m土中
※均衡撃速ではない点に注意。

4.型式未記載の800kg爆弾 但し計算値
投下高度3,000mの場合 撃速251m/s 貫通力対NVNC180mm
 但し上記は防御計画の想定でありFM1.0で計算されたもの。
 実験値ではFM1.2のため実際の貫通力はこれより若干劣ると注記あり。
 FM1.2で計算した場合は、最大弾径45cm、弾重800kgとして139mm。


 「4」は完全に計算値なので参考記録としておき、「1」と「2」を見れば、
少なくともドイツ製150mm甲鈑と投下高度2,500〜2,600mで均衡することがわかります。

 「1」は計算するとFM1.017であり、3,000mの撃速251m/sで再計算すれば貫通力は175.3mm。
 上記から考えると「4」の実験値FM1.2とはFM1.02の誤記ではないかと思われるます。
 とすれば対NVNCも174.6mmとなりドイツ製150mm甲鈑と大差無い成績になり、
これならアイオワ級の水平装甲に対してもう少し分が良くなります。
※NVNC174.6mmはオクンサイトの均質換算式では対16in弾の場合class B 148.4mm相当。