中国のJ-20はF-22、F-35の性能水準に届かない存在だ
https://aviation-space-business.blogspot.com/2019/12/j-20f-22f-35.html
中国はJ-20を米第5世代戦闘機のF-22およびF-35に競合する存在と一貫して宣伝してきた。
だが新たに出てきた情報からこの主張に疑義が出ている。
香港のサウスチャイナ・モーニング・ポストは「中国は初の高性能ステルス戦闘機の配備を急ぐあまり、
間に合せエンジンを搭載した」と報じている。同紙によれば「性能が大幅に制約を受け、操縦
性や燃料消費の点でも影響が出ており、超音速飛行時にステルス性も下がる」という。

記事ではJ-20は専用設計のW-15エンジンの搭載を予定していたが、2015年の試験中に
W-15が爆発したある。事故で負傷者が発生しなかったのは幸いだったが、中国技術陣は
問題解決できていないという。取材では「原因が多岐にわたり、タービンブレイドの単結晶で
品質管理がうまく行っていない。エンジンの中核部品だ」との関係筋発言を受けている。
具体的にはW-15の単結晶タービンブレイドではJ-20の高温環境や操縦性能に対応できない。
第5世代機ではこうした環境に対応できるエンジンが不可欠だ。記事ではF-22のプラット&
ホイットニーF119はアフターバーナーを使わずに超音速に達するが同時にステルス性能も維持できるとある。
同様のエンジンがないとJ-20は超音速域で非ステルスのままだ。

J-20はWS-10Bエンジンを搭載している。サウスチャイナ・モーニング・ポストによれば
WS-10Bは第4世代機J-10、J-11用のWS-10大行Taihangエンジンの改良型で、
推力重量比ではJ-20はアフターバーナーなしでは超音速飛行できない。
実はJ-20には別のエンジンも想定されていた。当初はロシア製AL-31エンジンを搭載した。
だが、これはWS-10Bよりも性能が低い。そのため中国はロシアに高性能エンジン売却を求めたものの、
ロシアが拒否した。理由は中国がリバースエンジニアリングする恐れがあるためで、
実際に中国は別の軍用装備でこれを行ってきた。

------
えんぢんだけの問題かな