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日本海軍の800キロ徹甲爆弾については「日本海軍の爆弾」兵頭二十八著 光人社NF文庫 が最も詳しいが

昭和13年3月「空威研究会報告」により本格的開発が始まる
 新型の九七式艦上攻撃機に使うための徹甲爆弾が必要
 しかし従来の800キロ爆弾では戦艦の水平甲鈑に激突すると弾体が砕けてしまい貫通不能

新型爆弾の開発は開戦に間に合わない。そこで戦艦主砲弾を改造して徹甲爆弾を作った
信管の起動時間なども米戦艦の構造に合わせて調整
こうして八八式徹甲弾100発を改造。うち50発が貫徹実験、残り50発をハワイ作戦で使用した

その後、昭和17年にようやく「2式80番5号爆弾」が正式化された。しかし使う機会は無かった

開発経緯を見ると時間的余裕はあまり無かったとわかる。
アメリカ軍は日本の開発経緯を知らないので「アリゾナの装甲は日本の爆弾の性能では貫通困難」と考えたのかも知れない