>>912
戦車砲には実際に矢のような形の弾体にした「APFSDS」(分離式装弾筒付徹甲弾)っていうのがある。
普通の形状の砲弾に比べて高速で飛ぶし「突き刺さる」効果が高い(※ちと粗っぽい説明)ので貫通力が高い。

・・・でも、すべての砲弾をこの形にすると、例えば榴弾は十分な炸薬を詰めるのにものすごく長い弾体にしなきゃならなくなる。
そうなると直進安定性が逆に落ちるし、そもそも榴弾をそんな高速でぶっ飛ばす必要性がないので、そうする必要性もない。

弾頭が長いと収納するのも装填するのも面倒だし、薬莢部分に対して弾頭部分が異様に細くて長い形状になっちゃうので、砲身に対して砲尾が異様に大きくて重い砲になる。
これは砲全体の平衝(水平バランス)取るのが大変だ。

ということで上に書いたAPFSDSのように「高速が必要なやつだけ細くする」でいい。