MDOは各ドメインそれぞれのアプローチにより敵に対し、より多くのジレンマを強要していく
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ハイブリッド戦争が、不明瞭な状況と混乱作為を目指すのに対し、マルチドメインオペレーションは、
各ドメインからのアプローチで相反する状況を作り出し、相手にジレンマを強要して敵判断を抑止する。
これだけではMDBと大きな差異は無いのですが、軍事力投入それ自体の対応や抑止ではなく、
その前段階で多方向アプローチ(圧力)をかけ、相手の政治判断における機会主義を抑止するという方向。
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ハイブリッド戦争の記事でロシアは最近、機会主義を取っているというものがありました。
ならばその機会を与えなければいい、機会があっても選択により別方面での不利を招くような状況を作為する。
その為に同盟軍は必須ですし、それこそ連携してマルチドメインからのアプローチで圧迫する。

つまりは・・・
ハイブリッド戦争が状況の不明瞭を指向するのに対し、逆に明瞭な圧迫でジレンマを積極的に見せていき、これにより積極的に敵の機会をつぶしていく。
これがMDOの正体ではないかと。