完璧な情報認識能力は幻想である。敵の完全な解明は不可能であり、その情報の不完全性の中で部隊は接敵機動せねばならない。
地上戦で不期遭遇戦が多くなるのは自明の理である。タイムリーな情報は非常に重要だが、火力、装甲、機動力の完全な代替は不可能であるという基本認識を持つ。
その為、偵察部隊であっても近接戦闘能力を持たなければばならないという方向で考えており、緊急展開能力の為の軽量化の必要性は認識するが、
実際の戦闘では重装備が必要とされる点を強く指摘。最近の偵察車(装甲ハンヴィー等)のみの騎兵部隊の能力にも疑問を持っていたらしい。

軍のトランスフォーメーションについても、師団において主力となる戦闘部隊について、
小型旅団よりも5000名前後の戦闘機動グループ(Combat Maneuver Group)を基本にすることを上げている(増強旅団相当=後のBCT)。
また従来の機甲騎兵に相当する偵察打撃グループを提案している。
これは陸軍用と海兵用で若干編制装備が違うが同様のコンセプトを主張しており、これらがプーマRSGの原型となる構想となったと推測される。