2020.02.14
米海軍、コロンビア級原潜建造のためイージス艦や攻撃型原潜調達を大幅削減
https://grandfleet.info/military-news/u-s-navy-drastically-reduces-aegis-warships-and-submarine-procurement-to-build-columbia-class-submarines/

米海軍はSLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)を搭載したオハイオ級原子力潜水艦を更新するため
コロンビア級原子力潜水艦を2021年から建造する予定だが、同艦の建造費は海軍が艦艇調達のために
割り当てる予算の20%〜40%を占めることになるため、米海軍は2025年までに調達する艦艇の数を
当初計画していた21隻から11隻へ削減することになった。

その結果、米海軍が2025年までに保有する艦艇の総数は305隻となる。しかし米海軍は2030年までに
355隻体制を確立することを義務づけられているため、2026年から2030年までの5年間で50隻の艦艇を
建造しなければならないため、2030年に355隻体制が実現する可能性は限りなく低いと言わざるを得ない。

米海軍もコロンビア級原子力潜水艦が他の艦艇建造に大きな影響を与えることは承知していたので、
海軍の艦艇建造予算とは別にコロンビア級原子力潜水艦の建造費を割り当てて欲しいと説得を続けてきたが、
結局、この説得は失敗に終わってしまった。

そのため米海軍はコロンビア級原子力潜水艦の建造費を艦艇建造予算から捻出するため、アーレイ・バーク級駆逐艦や
バージニア級原子力潜水艦の調達数を削り、タイコンデロガ級巡洋艦や沿海域戦闘艦の退役を加速させることで
帳尻を合わせようとしているが、このような計画は別の問題を引き起こす可能性がある。

米海軍からの艦艇発注数が減れば、米国の造船企業は軍艦建造に必要な人材や高度な技術を維持することが
難しくなり、コロンビア級原子力潜水艦の建造が一段落して予算に余裕が生まれた頃には軍艦の建造能力が
縮小しているかもしれない。

ただし、この計画は2021会計年度予算案として米海軍が提示したものであり、当然これを実行するには
米議会の承認が必要になるので計画が大きく修正される可能性もあるが、コロンビア級原子力潜水艦の
優先度は非常に高いため、これを延期したり中止することはまずあり得ないだろう。
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おお、なんてことだ!
米帝の艦艇数が、また減ってしまう。