>>245
> TF30はコストダウンのための繋ぎエンジンでしたからな…

コストダウンというよりも、F-111Bが却下となって急ぎ艦隊防空戦闘機F-14を開発となった時には直ぐに使えるエンジンがTF30しかなかったからね
F-14の開発史を見ればわかるが、67年10月にVFXの入札、70年12月には初号機の初飛行、72年6月には空母でのシートライアル開始、
73年には配備開始と、今の戦闘機開発では信じられないほどの短期間で行われたから、エンジンに関しても新エンジンを待っている余裕などなく
問題があるとはいえども実績を積んだTF30を使う以外に選択肢はなかった

> 本来はF100に換装したタイプが本命だった筈なのが試作のみにとどまり、TF30の悪癖が大問題化して、ようやくF110に換装できたと思ったら、F/A-18が出現してそっちの方がいいじゃん…となって。

上のF-14開発日程でわかる通り、F-14が配備開始した段階でもF100は漸くF-15が初飛行(1972年)したばかり
しかし、このF100エンジンの初期型は御先祖様であり悪名高いTF30のコンプレッサーストールなどの悪癖を受け継いでしまってたのよ
海軍用バージョンのF401エンジンも実際に制作されてF-14Bに搭載されて飛行テストが行われたわけだけれど
その期待の星のF401も空軍用のF100初期型と同じくTF30の悪癖を相続しちゃってたのに値段だけはやたらと高くなったので
海軍からは「何だ、こいつ。こんなので大金をむしり取ろうってか、馬鹿野郎」で却下

(因みに艦載機用はエンジンの型式番号でなくバリエーション番号を400番台にする習慣になってるので、本来ならばF100-PW-400と呼んだ筈だが、
当時は 艦載機専用 の初のターボファンとしての海軍からの期待が込めらていたのか、型式番号もおニューの番号を与えてF401-PW−400となったらしい)

で、信頼できる戦闘機用AB付きの大推力ターボファンはB-1戦略爆撃機用のF101を戦闘機用に転用したF101DFEつまり制式名F110が
出現するまでずっとお預けになってしまったわけだ

> 不運の戦闘機でしたね。

全くもってその通り、機体そのものは超短期開発にしては信じられないほど良い仕上がりで傑作機と呼べるレベルに達してたからねえ

> トムキャット2000が実用化になっていたら、レーダーをAESA化していたら…

同感、私も見たかった