「この猿め」「お前はゴキブリだ」 米国で激増中のアジア系差別「アジア人」はみんな敵?
アメリカでは具体的にどのような事件が起きているのだろうか。カリフォルニア州内で起きた事件を「CBS」や「ロサンゼルス・タイムズ」などが報じているので、抜粋して紹介しよう。

■アジア系アメリカ人の男性が買い物をしていると、店で居合わせた男に「中国ウイルスをアメリカに持ち込んだ」と大声で咎められたという。「中国に帰れ」「チャイナ野郎め」「お前は猿だ」などといった暴言も放たれた。

■車のチャイルドシートに子供を乗せようとしていた女性が、ガラス瓶を投げつけられるという事件が起きた。加害者は「国に帰れ、チンク(アジア系を指す蔑称)」と叫んだとされている。

■散歩させていた犬を通行人に蹴られ、唾を吐きかけられる事件が起きた。飼い主のアジア系女性は「この国をダメにしている病気を持って帰れ」と言われたと語っている。

■「この最低なウイルスはお前の母国から来た」と、マスクをしていないカップルに突然話しかけられた人もいる。被害者はまた「ゴキブリみたいに汚らしいヤツだ」などと言われたという。

目と耳を疑うような差別的言動に愕然としてしまうが、こうした事件の背景には、トランプ大統領による「中国ウイルス」発言が影響していることを前出の「Chinese for Affirmative Action」は指摘している。



チンクはアジア系じゃなくて中国系への蔑称じゃねえの? というのはともかく、さすがにアメリカ人もかなり怒っている模様