例えば、銀行ではその日の業務終了後、お金の計算が1円でも合わなければ帰れないと聞きます。金額の問題ではなく、計算が合わない理由を突き止める意識が徹底しているのです。

仮に支店長が「1円くらいどうってことはない。俺の財布から1円出しておこう」と言い始めたとすると、資金管理はめちゃくちゃになるでしょう。倉庫管理も同じです。「誤出荷の1件や2件は仕方ない」「在庫が1や2合わないくらいどうってことはない」──そのような意識では誤出荷や在庫差異がなくならないのも当然でしょう。

最大の問題は、目の前の1件の誤出荷、目の前の数量「1」の在庫差異を放置し続けると、いつしか「どの商品がどこにあるのか」「正しい在庫数量はいくつなのか」とわけが分からなくなってしまうことです。

銀行は実際帰れませんw (だからあんなに早く閉店w)