>>746
滑走進水で艦尾から水に入れているのは造波抵抗を意図的に上げる為で
艦首からだと造波抵抗も浮力も小さく艦首が潜っての転覆や海底に当たったり
勝手に走り出す場合もある
横滑り進水のメリットは抵抗がもろに来てその場ですぐ止まって浮く
進水方向が開けていない水深の浅い河川のような場所では横滑り式が使われる

水を注入する船台進水が一番安全なんだけど今となっては技術の発展で
どれでもいいっちゃいいので各国の歴史的背景から来る慣習が大きい
欧州だと伝統的に海上輸送と河川輸送がリンクし大河の河口付近の港湾が発達し
波や潮位の影響が少ない河川部に造船所が作られ今も続く造船所で使われる
アメリカで横滑り式が多いのは第二次世界大戦で大量建造する際に
向いた場所が無くなり手狭な場所や河川や湖に大量にドッグが作られたから
日本は明治からの歴史で河川も小さく浅いので滑走進水以外はほぼなかった

アメリカの軍艦の進水式は地元の一大イベントなので横滑り式をするのは
見栄え重視ってのが大きいそうだ