>>198
MMTは知らんが、実体経済や金融が必要とする、貨幣っていうのは大した量じゃないんだよね。
実際に、マネーサプライやマネタリーベースのうち、紙幣・貨幣が占める割合というのはほんの一部でしかないのよな。
貨幣っていうのは、株や債券といった資産と違って、金利を産まないので、
持続的なマクロ経済の下、、、つまりインフレ下では保有していると減価していくのであり、
要するに通常、貨幣には保有コストがあるのな。
それ自体は、銀行がなるべく現金の保有を減らして、投資に回すイニシアティブになるから善い事なのだけど、
現実的には、銀行が貸し出しを行うためには、一定以上の量の証拠金が必要になるのな。
この資本バッファが、全部保有コストを生む現金貨幣であることは、非常に非効率的なので、
普通の国の銀行は、大部分をその国の貨幣建ての国債で運用しているんよね。
余剰準備やサブソブリン債や各付けの高い社債や外国債なんか、代替もあるけど、やっぱり一番利便なのが国債なんよな。
なので、実のところ国債の発行っていうのは、クレジットクリエーション(お金の量を増やすこと)の基盤でもあるのだよね。
実体経済や金融の規模がデカければデカイほど、その国の金融システムが必要とする資本バッファーも自ずと大きくなるものであり、
経済を成長させたり拡大させていく上で、"国の借金"が増えていくのはあたり前の事なのよね。
経済自体が国債を必要としているのだから、増やすことで経済が破綻するなんてことはありえないし、
増やさなきゃ経済を拡大させていくことなんて、できるわきゃないのだよなあ。
まあもちろん適量ってものがあるわけだけど、日銀が十分以上にベースマネーの需要を満たしているにも関わらずデフレになっているということは、
当然のこととして今は適量ではないと見做すべきだと思うんだけどねえ。