>>265
庶民に持たせないというよりは、
名字は本来、武士、もっと言うと所領持ちであることの主張がもともとだったから。
分割相続の時代には兄弟でも貰った所領ごとに、武蔵太郎、相模次郎みたいに名乗ってたのが長子相続になって家ごとに固定化したのが名字なので、語彙的には地名と共通性が高く、ルーツ的にも本来所領を持ってなかったやつ(武士じゃないやつ)が名乗るのは変なハナシなのだ。だから公家も姓氏はあっても名字はなかった。(三条家とか近衛家とかいうのは宮号に近いカジュアルな通称)
ただ、戦国時代の百姓は江戸時代よりはるかに武士との垣根が低かった関係で、
先祖の素性が分かってる庶民には大体名字があったわけだ。