いずれにしろ日本の宇宙開発の継続と発展に際し、国民的な「神話」があるのと無いのとでは大違いですからな。

初代はやぶさが打ち上げられるまでの00年代前半の日本の宇宙開発は、はっきり言えば遥かに先行する宇宙大国の後追いや
車輪の再発明じみたしょっぱいプロジェクトが大半を占めていたし、学術目的の衛星打ち上げにしても国民の関心は低いままでした。

そしてL-4SロケットやH2の時みたいに失敗が続けばマスゴミが政権攻撃の格好の手段として、ウレション垂れ流しながら全力で
バッシングだから、余計に関係者の肩身も狭くなる悪循環でした。

しかし初代はやぶさの成功は掛け値なしに世界初物尽くしのオンパレードであり、しかも一度深宇宙でロストした探査機を
奇跡的にリカバリーさせた挙句に、満身創痍の身でサンプルリターン成功だから劇的にも程があります。

これ以降世論も宇宙開発に対して目に見えて好意的になりました。