ソ連の作戦術は「決勝会戦」なんて起きないから、複数の会戦をマネジメントする事で戦争に勝とう
とする理論でしょう。日本軍は「決勝会戦」らしき奉天会戦や日本海戦を行い、短期で収める戦争を
やろうとしていたが、統帥権を持ち出して戦争を短期で収拾するための「政治」を自らの手で破壊した。
日本には総力戦長期戦を行う「資源」も「工業力」も無かったが、アメリカの経済制裁で長期戦を行う
ハメに陥り、なし崩し的に資源獲得のため戦線を拡大し、政治の不在で戦争収拾の目処が無いまま
「決勝会戦」を求めて戦闘を続けた。日本軍は必要に迫られ会戦を企画しただけで、理論に基づいて
会戦を企画すること無く、国力が尽きて戦争に負けた。