>>425より抜粋

小惑星探査機「はやぶさ2」再突入カプセルにより地球帰還した小惑星Ryugu(リュウグウ)サンプルの重量が約5.4グラムであることがわかりました。

これは、2020年12月18日にJAXA相模原キャンパス内地球外試料キュレーションセンターにて、小惑星探査機「はやぶさ2」再突入カプセルより
取り出したサンプルコンテナ内の「サンプルキャッチャー」全体としてサンプル込みで秤量することにより、打上げ前の「サンプルキャッチャー」重量との
差分から、採取したサンプルのおおよその総重量(A、B、C室内サンプルの合計)を算出しました。
これには12月14日にサンプルコンテナの底面に確認した「サンプルキャッチャー」外のサンプル量は含まれません。

「はやぶさ2」設計時の目標サンプル収量として、初期分析て゛必要な科学分析を実施できるだけの量としていた0.1グラムを大きく超えるサンプル量が
採取できていたことになります。

今後、引き続き「サンプルキャッチャー」内のA室、B室、C室、サンプルコンテナ内ごとにサンプルの観察・重量計測などの分析作業を進めてまいります。
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はやぶさ2が持ち帰ったリュウグウの試料の内、全体の15%をNASAが貰い、10%をその他の国に配分する事になっていますが、当初予定の0.1gから
想定の55倍以上の5.4g+αとなると、各国の分け前も激増するのだから、世界の宇宙関係者にとっては最高のクリスマスプレゼントでしょう。

しかも地球大気や生物に汚染されていない生の炭素質隕石のサンプルなのだから、その学術的価値は計り知れません。

初代はやぶさがイトカワから持ち帰れたのが顕微鏡サイズの微粒子1500個で、総重量僅か0.00001グラムに過ぎなかった事を考えれば正に偉業です。