米議会、米海軍の将来巡洋艦(大型水上戦闘艦)建造計画について、はっきりとした方向性を
示していないと指摘し、海軍が要求した4550万ドルのうちの70%以上を削減した。
議会の見解は...
・大型水上戦闘艦について計画が再三遅延しているにもかかわらず、アーレイバーク級フライト3の
 取得数を削減するなど方向性が不透明である
・アーレーバーク級フライト3について海軍は2023〜2025年度で4隻のみの建造を計画しているが、
 これは以前提示された建艦計画と乖離し、水上艦の安定的な取得に欠き、海上戦力の優勢を失わせ、
 産業基盤に悪影響を及ぼしかねない
・大型水上戦闘艦の戦力整備構想や取得戦略が不明確であり、初期設計のための予算措置に同意できない

https://www.defensenews.com/naval/2020/12/23/congress-guts-funding-for-cruiser-replacements/

オバマ政権下でCG(X)計画が中止されて久しいが、海軍は以前からタイコンデロガ級後継が
必要と主張してきた一方で、どんな船が必要かについて明確な方向性を打ち出せずにいる模様。
議会はリスク低減のためまず、新巡洋艦向けの大出力主機の陸上テストサイトの設置する案を推しているという。

アメリカがこの調子だと、日本の海上戦力整備構想にも悪影響が出そうですね...。