その内容はまるでどこかの“事件”を扱ったドラマや小説などと見紛うほどのものだった。

佳代さんは‘02年に夫を亡くし、その後は遺族年金を受給。しかし元婚約者であるAさんと婚約、もしくは内縁関係者として生活費をもらったりしてしまうと、法律上その遺族年金の受給が停止してしまうという。

そのため、佳代さんはそれを恐れてAさんに対し、婚約したこと自体を会社やAさんの娘にすら秘密にすることを求めるメールを婚約直前の‘10年に送っていたのだ。

さらにAさん自身の年金を受給できるようになる4年後まで結婚はせずに、あくまで事実婚として生活費を援助してもらい、それを世間に隠した上で元夫の遺族年金まで不正に受給する「計画」を企てていた。

中でも驚いたのが、佳代さんは結婚もしていない段階でAさんの生命保険の受取人を急いで自分に変更させ、後に受け取り額が500万円だと知ると“少ない!”と激怒したというのだ。“28ページ文書”の中で小室さんは、

《Aさんが自ら“自分に何かあっても路頭に迷うことがないように保険に入っているので安心してください”と言われた》

と書いてあるが、この佳代さんの“画策メール”によって“仕掛け人”が異なる可能性が出てきた。Aさんは昨年、週刊現代の取材に対し

《婚約したといっても、同居もせず、マンションのお互いの部屋を行き来するのも数えるほど。佳代さんとの間に肉体関係もありませんでした》

と明かしている。

「プラトニックな関係を貫いた佳代さんは、それでもAさんのことを“パピー”と呼んで親近感を持たせ約400万円のお金を援助させた。さらに生命保険の受取人名義まで自分に変更させた。