まあ歩兵戦闘がどんどん疎開度高まって
大隊長と指揮所から見える範囲で戦争してない時代になるのね
そうなると大隊重火器という武器が要らないというか、中隊や小隊重火器化するか
逆に無線通信等で連絡受けて迫撃砲やもっと上位の火力支援を呼ぶかという戦法になっていくのがWW2前後
重機関銃とは大隊重火器の根幹だから、そりゃ大隊重火器が要らなくなりゃ重機関銃は要らない

代わりに戦術戦闘指揮の多くを中隊や小隊のペーペーに委ねるので、拡大期の軍隊だとコレまた難しい
日本が92重機を中隊配備したり1式重機や3式軽機をやるのは、この中隊機関銃という戦法への対応で
逆にそれが大隊集中運用に戻ってしまうのは、この指揮運用が追いつかないから

陸軍の若い将校は陸大入学の関係で大尉まではろくに戦術戦闘を学ばず受験に全振りでそもそもレベルが低い
これに加えて予備の学生から引っ張ってきた少尉が加わるから下級将校の戦術力は低いのだ
大隊長まで行けば最新の理論を陸大で学んでるか、実戦部隊で駆け回り続けた人だから質が整うんだが
日本軍のシステムは中隊長を育てるには向いてなかったのである

この問題は疎開戦(つまりはWW1からの脱却)を模索した各国が抱えてたけど
陸軍でこの問題に気がつくのは戦闘綱要の書き換えを行う昭和に入る頃で
是正しきれないまま日華事変で、中隊指揮官級をどう作っていくかが出来上がってないのよ

ハードウェアとしてのGPMGは97式車載でも1式でも3式でもまあ作れるだろうが
それを扱いこなすソフトウェア(指揮官)を作る余裕がないままだったわけよな