海上交通の輻輳海域の浮上の場合ですが、聴音機は前部にしかないので
90°ターンを4回して海上船舶の航走音の有無を確認後、
深度18m,前後水平の艦長号令で露頂深度へ上昇します
次いで潜望鏡上げーの号令で艦長が360°観察し、安全で有れば浮上の号令が出ます
(潜望鏡確認は副長が再確認する場合もあります)

今回の接触原因は不明ですが、深度18mへの上昇時か潜望鏡確認に切迫状況になり
急速潜航号令したが間に合わなかったという感じなのでしょう

そうりゅうは民間船の直前に浮上しようとし、その後緊急回避したが、潜航回避しきれず、
優速の民間船舶が後追い状態で接触した様に見えます
民間船舶は大型バラ積船の様なので15kt前後で航行中と推測されますし、
ブリッジからは目視不可能な死角に浮上したのではないでしょうか