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>米海軍の戦略家は、全体的な作戦範囲を拡大する幅広い作戦を計画するための並外れた自由を手に入れたが、逆に日本の指導者は絶えずバランスを崩したり驚いたりした。

が根本であり、その具体的な行動が作戦術としての
・ラバウルでの2つの前進を形作り、日本にとって複数のジレンマを生み出し
 →作戦線によるジレンマの強要を行う為に

・「絶対必要な(indispensable)」部分であると主張する基地の創設(basing)
 →根拠地の前進による

・航空の範囲と柔軟性を拡大する、航空および海上基地の主要な場所を戦略的に選択した
 →航空威力圏の推進

・海上封鎖を使用してラバウルを孤立させ、最終的にニューブリテン島の大規模な日本軍を無力化
 →一連の上記行動による敵連絡線の遮断=無力化に成功

まとめると
・連合国が一連の戦術的な会戦を通じて作戦術(operational art)を行使する実力(ability)は、
 作戦線(lines of operations)を通じて時間と空間を超えて、
 連合軍への主導権を放棄した日本の計画立案者を困惑させる作戦テンポ(operational tempo)を促進した。

となるのです。
それを実現する手段(道具)として
・レーダ等の技術優越によるウィンドウ啓開
・水陸両用タスクフォースの機動性向上
・物的集中による兵站の維持
などが上げられています。

さらに現代のMDOへの応用については
航空威力圏=航空機だけでなく、長距離SAMや地上発射SSMもその手段とすることができる
と理解すべきかと。