◆日本はHVにこだわるが…

欧米メーカーでは、米ゼネラル・モーターズ(GM)が35年までにガソリン車の全廃を決めるなど、EVシフトが加速している。
一方、日本勢の多くは、エンジンとモーターを組み合わせたHVが脱炭素の「当面の現実解」(トヨタ幹部)とみる。

EVも製造過程ではCO2を排出し、発電を化石燃料に依存する日本などでは「EVもHVも総排出量は同程度」との試算もある。
トヨタの豊田章男社長は「脱炭素の道のりは(EVだけの)一本道ではない」と話す。

しかし急速な脱炭素の流れを受け、ホンダは得意のHVに見切りをつけ、40年に新車販売すべてをEVと、水素で走る燃料電池車(FCV)にする目標を掲げた。
三部敏弘社長は「ハードルは非常に高いが、脱炭素は自動車メーカーの責務だ」と強調し、経営資源を環境技術の開発などに集中させる方針を示した。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/100871